続きを読む 同シリーズ 1巻から 最新刊から 未購入の巻をまとめて購入 地獄くらやみ花もなき 全 6 冊 新刊を予約購入する レビュー レビューコメント(43件) おすすめ順 新着順 表紙イラストやタイトル通り、各話のゲストキャラの結末は酷たらしい(それ相応の悪いこと、をした結果であるけれど)。一方でワトソン役の主人公はとにかく情けない。情けなすぎて「こいつ絶対死なないな」とはっき... 続きを読む いいね 0件 榎田ユウリさんの伊織さんと鬼灯さんを思い出すけれど、面白かった。 紅子さんは金魚草から金魚なのかな~。 面白かったので、2巻~5巻まで大人買いしてみた☆ 漫画も出てるのかー! 着物の柄とかは漫画で見... 続きを読む いいね 0件 面白かったー!コミカライズを読んで雰囲気が好きだと読んでみたのだけれど、面白かった。妖怪には全く明るくない私だけれど妖怪のこの暗さと容赦のない雰囲気はとても好き。人の気持ちの複雑さもとても惹かれる。そ... 続きを読む いいね 0件 他のレビューをもっと見る この作品の関連特集 角川文庫の作品

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地獄暗やみ花もなき 鵺 ネタバレ

名誉毀損で訴えますよ!」 頬を張る勢いで叫んだ声は、しかし悲鳴のように裏返ってしまった。対して少年は、変わらぬ笑みを浮かべたまま、白磁のティーカップに唇を寄せると、 「勘違いしないでください。むしろ僕はあなたを不幸から救いたいと思ってるんです」 「ふざけないでください! あなたに私の何がわかるって言うんですか? 」 「実は今日、案内係の紅子さんに頼んで、ご実家のことを調べてもらったんです。沙月さんは中学生の頃、お母様を亡くされてますね? それも淳矢さんと同じ首吊り自殺だったと」 「ええ、それが何だって言うんですか」 応じた声は、自然、吐き捨てる口調になった。 「ご近所の評判では、愚痴と溜息の多い方だったと聞いています。事あるごとに自分と他人の幸不幸を比べては、妬み、羨み、嘆き、結局、最期まで不幸そうだったと」 「ええ、母は私と正反対の人間でしたから」 皮肉に唇が歪むのがわかる。しかし少年は、ただ静かに首を振ると、 「いいえ、今のあなたはお母様にそっくりですよ」 「え?」 「お二人とも幸せのあり方が、あまりに他人ありきなんです。自分にとって何が幸せかわからない。だからこそ、誰よりも不幸なんですよ」 違う、と沙月は首を振った。 幸せな結婚、幸せな夫婦生活。すべてを手に入れるため、人一倍努力してきた。それこそ血を吐くような思いで、これまでの人生を歩んできたのだ。 (あと少し、ほんの少しだけで) 子宮には、すでに待望の第一子が宿っている。この子を産めば、世間の羨むすべてが手に入るはずだ。今度こそ幸せになれるのに。 「ね? あなたが幸せを求め続けるのは、今あなたが幸せじゃない証拠なんですよ」 くすくす、と喉を鳴らして少年は笑った。 そして、まるで鼠を前足でもてあそぶ猫のような目で、 「罪を犯せば相応そうおうの罰が待つ、それが因果の法です。しかし子が親を選べない以上、あなたに同情の余地があるのもまた確かだ。だから、あなたが地獄の罰を逃れたいと望むなら、誰かにその罪を告白してください。さもないと生き地獄に堕ちますよ?」 考えるまでもない。 直後に沙月は立ち上がった。そして喉から声を振り絞って、 「死んでも嫌!」 その一瞬後、ふっと視界に影が差した。 たった今、太陽が燃え尽きて夜が訪れたのだ。まるで暗闇にたった一本灯っていた蝋燭を吹き消してしまった時のように。 そして少年は、暗闇にあってなお皓すぎる顔を沙月に向けると、 「ならば、地獄に堕ちて頂きましょう」 と、嗤った。 え、と訊ね返した直後、パン、と手を打ち鳴らす音が聞こえて、 「あれ?」 続きを読む

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美少年探偵の妖怪事件簿、第6弾。

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地獄くらやみ花もなき【ネタバレ感想】妖怪ミステリー漫画

書店員支持No1! 第3回角川文庫キャラクター小説大賞読者賞受賞作! 罪人が化け物に見える青年・遠野青児は、わけあって借金をかかえネットカフェを泊まり歩く放浪生活を送っていた。そんな中、迷い込んだ洋館で、白牡丹の着物をまとった美少年・西條皓(さいじょうしろし)に出会う。皓はある使命を受け、鬼の代わりに罪人を地獄に届ける「地獄代行業」を営んでいるという。そんな皓は、持ち前の観察眼から青児の窮状を見抜き、住みこみの助手として屋敷で働くよう誘う。なし崩しで助手として働くことになった青児は、旧家の令嬢からの一家に災いをもたらしている「鵺」を退治してほしいという依頼を受け、皓とともに旧家・獅堂家に乗り込むが、そこには血縁に絡む怨念が渦巻く事情が・・・。旧家での連続殺人、ライバル探偵・凜堂棘との推理合戦、数々の困難に巻き込まれながら、青児は少しずつ自らの役割を自覚し、どこか寂しそうな皓も、青児との関わりの中、少しずつ笑顔を取り戻していく。罪人を地獄に届ける謎の少年と世に絶望したニートの事件簿!

ふと水面に何かが映った。 そして、それが頭上で首を吊った老婆が、虚ろに彼女を見下ろしている姿だと気づいた瞬間、沙月は悲鳴と共に立ち上がっていた。 ガチャン。 取り落としたティーカップが、足元の絨毯に血痕じみた染みを広げる。 「い、今のは!」 「おや、どうしましたか。お化けでも見たような顔をして」 逃げよう、と沙月は思った。一刻も早くこの少年から逃げなければ。この屋敷から何事もなく帰れると思っていたのが、そもそもの間違いだったのに。 「ああ、お帰りになる前に、こちらの写真を見てください」 差し出されたスマホには、なぜか懐かしい写真があった。 ゼミ合宿での一場面だ。バーベキューの後片づけ中、泡まみれのスポンジを手にした淳矢が、耳と肩の間にスマホを挟んだ格好でメモをとっている。バイト先からの電話だったらしいが、「またかけ直します」の一言ですむはずなのに、そんな不器用さが微笑ましくて、ついからかってしまったのを覚えている。 「この写真が、どうかしたんですか?」 「左手ですね」 「え?」 「淳矢さんの手です。よく見ると、左手でペンを握ってるんですよ」 慌てて写真を確認する。 ――本当だ。 泡まみれのスポンジを握ったのは右手。そしてボールペンを走らせているのは左手だ。 「よほど慌てた様子に見えますね。そんな時、とっさに利き手と逆の手でメモをとる人がいるでしょうか? つまり淳矢さんにとっての利き手は、もともと左手なんですよ」 「まさか、ありえません! 授業でも家事でも、淳矢はずっと右手を使ってました」 「過去に右利きに矯正したんでしょう。普段は右手を使っていたからこそ、周りも気づかなかったんですよ。もしかすると、ご両親による〈理不尽な躾〉というのは、偏見に基づいた左利きの矯正のことだったのかもしれません」 躾のためなら容赦なく殴る親だったと淳矢は言っていた。あれは、まさか左利きを止めさせるためのものだったのか。 「鏡文字のことを聞いた時点で、引っかかってはいたんです。左右反転した鏡文字は、左利きの人には書きやすいですからね。そのため、幼少の頃に自然と鏡文字を習得することも多いんですよ。〈不思議の国のアリス〉のルイス・キャロルも、もともと左利きだったからこそ鏡文字を書けたと言われています」 そこで少年は人差し指をぴんと立てると、 「ここで一つ疑問が生じます。左利きの人が向かい合わせで相手を殴った場合、逆の右頬が腫れるのが普通なんです。なのに淳矢さんからDVを受けたあなたは、左頬を腫らしていた。そうですよね?」 「……何を言いたいんですか?」 「つまるところ、あなたの自作自演なんです。眠っている淳矢さんの手からシルバーリングを抜き取り、ご自分の手にはめ直して頬を殴ったんですよ。薬局で買った市販薬を飲み物に溶かしておけば、眠気を誘うには充分ですからね」 「い、言いがかりです!

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